みなさんこんにちは。今日はアメリカの(特にスパニッシュ系の家庭で)登場する『ピニャータ』を紹介します。『ピニャータ』という名前は日本ではあんまり馴染みがないものですが、アメリカではパーティー用品店はもちろん、ターゲットやウォルマートにも置いてあるほど普通に知られているものです。
今回は、
ピニャータって何?どうやって遊ぶの?
という疑問にお答えし、
オリジナルのピニャータが作りたいんだけどどうやって作ったらいい?
作ってみたいという方のために作り方などを紹介したいと思います。
ピニャータとは
メキシコのお祭りやお祝いの時に使うもので、主にペーパーや布などで派手にデコレーションされた箱に、おかしや小さなおもちゃ、または両方を入れたくす玉のようなものです。
遊び方は、紐のついたピニャータを木に引っ掛けてぶら下げた状態で、割れるまで順番に一人ずつ棒で叩きます。
穴があくと、そこからおもちゃやお菓子が飛び出すので、子供たちはバケツや袋を持って、餅拾いのときのようにできるだけたくさんのお菓子を拾います。
もともとメキシコのお祭り用ですが、お菓子を入れて叩き割るというアイデアは14世紀にヨーロッパで考えられたもので、それが16世紀にメキシコに伝わっていったようです。ただ、当時マヤ人たちの中で似たアイデアがあり、それはスイカ割りのように目隠しをしてピニャータを割るというものだったのだとか。
私たちが過去に参加したメキシコ系アメリカ人ファミリーのバースデーパーティーでは、目隠しはしないで子供たちが順番に叩いていました。サイズもかなり大きなものを作っていたため、実際になかなか割れませんでした。目隠ししたら相当な時間がかかっちゃいそうですもんね。笑
今は、風習と言うよりはパーティーの娯楽として定着しているので、安全に、かつ楽しめれば良いんじゃないかなと思います。
ピニャータの形
メキシコの祝日、「Cinco De Mayo」のお祝いを毎年開催している「cincy cinco」によると、
もともとのピニャータの形は星のようにとがったポイントが7つあり、この7つのポイントはキリスト教の「七つの大罪」を表しているそうです。
七つの大罪は「傲慢 」「強欲」「嫉妬 」「憤怒 」「色欲」「暴食」「怠惰 」
そしてポイントが10個のピニャータの場合は、モーゼの十戒を表しているのだそう。
かなりカラフル! 😯
そしてこれを割る用のスティックは「愛」を象徴していて、これによって大罪を追い払うという意味がありました。
ちなみにアメリカではピニャータの形は「ドンキー(ロバ)」と考えられていたりするそうで、これはマリアとヨセフがベツレヘムに旅をするときに、マリアがロバに乗っている関係からなんだそう。
なるほど~宗教上の意味があるものだったんですね。
確かにロバのピニャータはお店で見かけますね。
ただ、こんな歴史があっても、今は好きな形のピニャータが売っているし、自分で作る人たちも自由に作ってますよ^^。
ピニャータの作り方
手っ取り早く段ボール箱にデコレーションすればよくない?
でも丈夫な段ボール箱じゃ子供の力で割れないわよ
お菓子を入れても壊れず、子供たちが代わる代わる叩けば割れる、と言う強度で作る必要があります。
そのちょうど良い強度になるような作り方を2種類紹介します。
難易度:高 バルーンと小麦粉のペーストで作る方法
ちょっと時間はかかりますが、ベーシックなピニャータの作り方です。伝統的な形に近い星形を使います。
- 星形か丸いバルーン
- カラフルなパーティー帽子(or厚紙でコーンを作る)
- 新聞紙やチラシ
- カラフルなデコレーション用薄紙(お花紙)
- 糊
- ハサミ
- マスキングテープ
- 小麦粉1カップ
- 水1.5カップ
- ボウル
- 絵具用ブラシ
- 紐
作り方
1 風船に空気を入れて膨らます
2 コーンをテープで貼り付ける
3 ボウルの中に小麦粉と水を入れてよく混ぜる
4 新聞紙を細長く切って、3のペーストに浸してから2のバルーンに貼り付けていく(コーンの部分は貼らない)
5 4を3回繰り返して3重にする
6 コーンとコーンの間にお菓子を入れる用の穴をあける
7 薄紙(お花紙)を細長くカットし、細かく切り込みを入れる。
8 工作用の糊を水少量で塗りやすいよう薄めて、ブラシでバルーンに塗り、カットした薄紙を貼っていく
9 お菓子を詰める
10 お菓子をつめた箇所(穴の箇所)に木に吊るすようの穴をあけて紐を通す
11 細くカットした薄紙をコーンの先にホッチキスで止めて完成
難易度:中 厚紙で作る方法(小さめのピニャータにおススメ)
家にあるもので短時間で簡単にでき、なおかつユニークな形が作りたい!という場合におススメです。
- シリアルなどの箱
- ハサミ
- 糊
- マスキングテープ
- マーカー
- 型紙
- カラフルな薄紙(お花紙)
- 画用紙(デコレーション用)
作り方
1 シリアルの箱をカットして広げ、型紙をトレースして表と裏用に2つカットする。
2 シリアルの箱をサイドの部分用に長細くカットする。
3 1に2を貼り付ける(テープなら最小に、マスキングテープなら壊しやすい)
※上部はお菓子が入る大きさに開けておく
4 反対面を貼る
5 薄紙を細長くカットし、細かく切り込みを入れたものを作り、4に糊で貼っていく。
6 上部に紐を通す穴をあけ、ぶら下げ用のストラップを作る
7 好きなようにデコレーションして完成
難易度:低 段ボール箱で作る
とにかく時間がないし、家にあるもので簡単にシンプルに作りたい、という場合におススメです。
- 段ボール
- ハサミ
- マスキングテープ
- カラフルな薄紙(お花紙)
- 糊
- 好きなキャラクターを印刷した用紙
作り方
1 強度を弱めるため、段ボールのサイドの部分をカットする。
2 上になる部分に2つの穴をあけて紐を通す。(引っ掛ける場所に応じて長さ調節)
3 マスキングテープで箱を止めていく(この時に間隔をあけて空間を作ると壊しやすい)
4 閉じてしまう前におもちゃやお菓子などを詰める。
5 段ボールにカッターなどで切り込みを入れる(※動画にはありませんが、これをしておくと叩いたときに壊れやすいので、小さい子供用ならこれをして強度を調節すると良いです)
6 好きな色の薄紙を長細くカットし、細かく切り込みを入れて、糊で箱に貼っていく。
7 片面に好きなキャラクターを印刷した紙を貼って、その周りに4と同じように薄紙を貼って完成。
※段ボールは強度があるので、大人用に向いています。子供用に作る場合は薄い段ボールを使うなど壊れやすいように工夫してみてください。
叩く棒
叩く棒も薄い紙でデコレーションするといい感じになりますが、アメリカだと、ベースボールバットや木の枝を使ってたりすることもあるので、これも子供か大人、年齢やピニャータの強度によって適当なものを用意するのが良いと思います。 🙂
まとめ
メキシコのお祭りで有名なピニャータですが、今はバースデーパーティーを盛り上げるアイテムの一つとしてとても大きな役割をしています。
伝統的なものは作るのに時間がかかりますが、カラフルに作ればメキシコっぽい感じが出て良いですね!
家にあるもので作りたい、短時間で作りたい、など予算や難易度に応じて作り方を変えられるもの良いところ。
ぜひチャレンジしてみてくださいね~!
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